暖簾について知りたいこと

地域によって違う暖簾の形・関西型暖簾

関西型暖簾


のれんの製作を考える

暖簾はお店の玄関に飾るものです。
名前の書かれている暖簾をお店の玄関に飾ることによって
どんなお店なのかを知らせる効果と、そのお店が
開店していることの証にもなります。


そのためお店にとって暖簾は存在の証明に近いなどの意味を持つ
代物ですが、実は暖簾と一口に言っても様々な種類があります。


それは文化の違いによって意味合いが若干違いがあるからです。
その代表といえるのが関東と関西の違いと言えます。


チチタイプ関東の場合はチチタイプといわれるもので、
その特徴は布の上に小さいわっかをつけて
その中に木の棒を入れて吊すという使い方をします。


そして関西の場合は棒袋と呼ばれるタイプで、
棒袋は布を一枚前面を使い棒を入れる袋を縫って
その中に棒を入れて吊すというものになります。


なぜ関東と関西で形に違いがあるのかというと、それは文化の違いにあります。


関東の場合は武家社会であり、お店の内部が分かっていないと
突然の来訪に対して対処できないため、空洞の開いている
チチタイプが採用されています。


そして関西の場合の棒袋は、関西は商人の町といわれるほど
貿易や文化の中心地として栄えた街です。


ただ常日頃忙しく働いているときに、お店の中にいるときには
顧客に安心してゆっくりと見てほしいという願いから
空洞の無いタイプが採用されています。


さらにお店に飾る証なので店名をつけるのが通常ですが、ここにも違いがあります。


それは関東では文字を書くときに大きく書いて印象付けようとしますが、
関西は小さめに上品な書き方をします。


これは先に言ったとおりに文化の中心地としての誇りから、
周囲や環境との調和に腐心しながらもさりげなくおしゃれに自己主張するためです。
棒を通す

 

結局なにが正解?関東と関西の境界線

関西と関東では文化も習慣も異なることが多いです。
実は境界線は時代によっても若干異なり、大きく関所のあった場所に関係しています。

 

関西という言葉は奈良時代頃には残っているので関東よりも古い認識があります。
関所を関と昔は読んでおり、関西と関東の関という字もここからきています。

 

当時は越前の愛発の関と美濃の不破の関と伊勢の鈴鹿の関を結んだラインよりも
西の地域を関西と呼んでいたようです。

 

その後室町時代以降になると関東という呼び名も登場してきます。
しばらくすると幕府が江戸に移ることで区切りのラインは箱根になります。
箱根より東を東日本と認識した時代もあったようです。

 

しかし、現在は最初に東と西を分けた奈良時代のラインが定着して一般的になっています。

 

ただ、すべてがこの境界線で分かれているかというとそうでもなく、例えば電気のヘルツなどは
関東地域に分けられる地域でも60ヘルツになっていることもあります。

 

また、地学的には静岡県から富山県と新潟県を縦に走る糸魚川静岡構造線で分かれると
考えられています。

 

このように関東と関西の境目は歴史上では1つの説が有力になっていますが、現在の生活上では
見方や分け方も微妙なところも多いです。

 

 

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